建物の長期活用に向けて、大規模修繕の前に建物劣化診断を行うことの重要性を解説。診断結果をもとに、予算に応じた修繕計画の立案が可能になり、空室リスクや費用の最適化にもつながる。
当社は15年前からビニールクロスの原状回復において部分張替えを導入し、工事費の削減と環境への配慮に取り組んできました。武蔵野大学との産学連携により、クロス使用量削減によるCO2排出削減効果を可視化。検証の結果、1㎡あたり0.412kg-CO2の削減が可能であることが判明しました。この手法は7.9Lのガソリン削減に相当し、乗用車80km分の排出削減効果と同等です。今後は業界全体での取り組み拡大を目指します。
空室は賃貸経営における収益安定を脅かす大きな課題。本記事では、空室の原因を「商品力」と「営業力」に分けて整理。商品力では賃貸条件、共用部の管理、専有部の内装・設備の競争力をチェック。営業力では、不動産業者間ネットワークやポータルサイトへの掲載、物件情報の正確性と魅力、仲介会社への業務委託料などを確認すべきポイントとして解説。大規模リノベーション前に、これらの基本的チェックを徹底することが重要とまとめている。
本記事は不動産経営の基本を解説し、収益源をインカムゲイン(賃料収入)・キャピタルゲイン(売却益)・節税効果の3つに整理。インカムでは主な経費(修繕費、固定資産税、広告宣伝費、管理費、借入利息)を示し、キャピタルでは値上がり益の具体例(都市開発、建設後売却、リノベーション等)を提示。節税は減価償却や相続税評価の活用例を挙げつつ、収益性とのバランスの重要性を強調。さらに、居住用建物賃貸・事業用建物賃貸・土地賃貸・借地権の底地・特殊用途賃貸の5種類について、それぞれの強み・弱みと代表例(アパート、貸店舗、駐車場、事業用借地、トランクルーム等)をまとめ、目的に応じた手法選択の考え方を示す。