建物になじむ自然由来のポーターズペイントで古くても愛着のわく、唯一無二の部屋に改修

築古物件に効果的なカラーリングを使った改良

当社では、築古物件の価値向上につながる改良工事で、入居率や賃料の改善を行っています。中でも色を使ったデザイン改良は効果が高く、取り入れやすい手法です。今回は賃貸アパートのリノベーションに塗装を取り入れた株式会社NENGOの事例を紹介します。

自然素材のペイントが 優しく落ち着いた空間を作る

壁を塗装仕上げにした今回の物件。使ったのは同社が日本総代理店を務めるオーストラリア原産の「ポーターズペイント」です。ポーターズペイントは石英や石灰など自然由来の顔料を使った塗料です。環境や身体に優しく、自然と調和する、落ち着いた色合いで、光を当てると柔らかい陰影が出ます。「もともとは建物の補修を目的に作られており、古い建造物や元の色に馴染むように作られています。汚れてもタッチアップするだけで簡単に修復でき、原状回復のコストを低く抑えられます。」

和室の壁は納戸色に塗装。吹き付け断熱や二重サッシで断熱性能も向上

キッチンにつながるリビングと和室は壁の色でゾーニング

玄関すぐの居室は壁をなくして土間に変更。白壁は下地仕上げの状態で好きな色に塗装したり、DlY が可能

色選びはテーマ性を持たせ室内に表情を持たせる

「古い建物の場合、どんな人にどんな使い方をして欲しいのか、年齢や職業など具体的な人物像をしっかり考えて作り込みます」と吉崎さん。例えば和室。使用しているのは「納戸色」。同社が作り出した色です。畳との調和はもちろん、寝る場所であるから、入眠に良い色を考えて選びました。一方のリビングは落ち着いたグレーを採用し、家の中でON とOFF の切り替えができるよう、色でゾーニングしています。「家に愛情を持ってもらいたいという思いでポーターズペイントを取り入れました。ご自身で色を塗ってもらったりすると、なおさら愛着がわき、大事に使ってくれます。結果、長く住み続けてくれて、退去のときもキレイだったり、家を大切にする人たちが集まってきたりして、良い循環が生まれます。賃料アップにもつながっています。

お話を伺った方

株式会社NENGO 暮らしつくり事業部 マネージャー

吉崎弘記さん

当社では「100 年後の街つくり」をミッションとし、マンションリノベや賃貸管理、大規模修繕などを行っています。

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