将来の職人不足に備えた建築業の生産性向上の取り組み

今、建設業界は深刻な人手不足です。このまま職人が減り続けると、建築費の高騰を招くだけでなく、建設業そのものが立ち行か
なくなる恐れがあります。

そこで、建設業界では業務の効率化、生産性アップを図るため、AIを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の促進や、さまざまな施策の検討を始めています。

当社でも、リフォーム工事のDXを進めることにより、工事期間の短縮や職人不足による工事の停滞の改善に取り組んでいます。

例えば、当社独自のシステム、キントーンアプリを導入し、解約の受付から立ち合い、原状回復工事、シリンダー交換まで全ての業務を一元管理し、工事業者と当社間で情報を共有しています。データ化した各住戸のクロス総面積や建築図面、写真なども共有しており、一定の効果を上げ始めています。これらのデータを二次利用することで、事前準備や見積もり作成の時間を短縮。やり取りはチャットを活用しています。メールよりも手軽に、そしてタイムリーなやり取りが可能です。情報は全て1工事ごとに管理されているため、過去のやり取りを振り返ったり、確認したりすることも容易にしています。現在、壁面積の自動計測を可能にするアプリの開発にも協力しており、さらなる業務の効率化を目指しています。

工事会社の現地確認や見積もり作成などの手間を省き、生産性向上に取り組むことは、私たち管理会社がオーナーの賃貸経営を向上
させるためにも重要な事柄と考えています。

株式会社 市萬 賃貸事業部 インテリアコーディネーター 宅地建物取引士

山之内 玲子

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