キャッシュフローシミュレーションソフトを改善 不動産会社や金融機関へのモニター提供も検討中

税引後の手取り金額が将来に渡って試算可能に

この度、キャッシュフローsimの改善を行いました。一般的に流通している従来のソフトは一つの不動産単体のキャッシュフローしか試算できなかったり、税率を加味した試算を行うのが困難だったりします。今回、当社のパートナー税理士である谷口氏の協力を得て、それらの課題をクリアしました。

改善点は大きく二つです。一つ目は、所有する複数の不動産資産を総合した収支の試算を可能にしたこと、二つ目は、個人の税率を適用させた、税引後の収支の試算を可能にしたことです。これにより、個人の不動産経営全体の税引後の手取り金額が試算できるようになりました。

他にも複雑な条件変更(借換えや条件変更、資産の組替え、物件購入、一部売却等)設定ができるよう汎用性を高めたり、誰もが簡単に作成できるようにするなどの改善を行っています。今後は全国の不動産会社や金融機関等への提供も検討しており、多くの不動産オーナーのお役に立てればと思っています。

シミュレーション結果の比較

将来の収支に大きく関わる判断が必要な時こそ活用を

不動産経営を行う中で、有効活用や物件購入、売却など将来の収支を大きく左右するような判断が求められることはありませんか?そのような時、是非、このソフトを活用して将来の収支を確認してください。キャッシュフローを確認することで、その現実性や実現性、リスクを予測し、意思決定の判断材料とすることができます。

左記のグラフは老朽化した建物を建替えるのか、修繕し長期活用するのかを、当ソフトを使って試算したグラフです。30年後の累計手取り額は長期活用したほうが多いことが一目瞭然でわかります。また、グラフを見ると、手取り金額が少ない時期がわかるため、事前に対策を打つことが可能です。

他にも、借入れをしても適切な収益が確保できるか、収益不動産を購入してもリスクはないか、借換えをした場合、収支改善効果はどのくらいかなどといった確認をする際にも有効です。

今後は、当社とお取引中のお客さまへの提案にも活用していく予定です。

株式会社市萬
中小企業診断士 宅地建物取引士 2級ファイナンシャルプランニング技能士

山村 諭史

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