ワンルーム・1Kなど単身者向け賃貸物件が苦戦 設備の充実や入居者属性の緩和で対策を!

需給バランスの崩れとライフスタイルの変化が要因

ワンルームや1Kなど、単身者向けの賃貸物件が苦戦しています。東京23区を見るとその傾向は顕著で、ワンルーム、1Kの空室率は上昇しています(下グラフ)。大きな要因は、需給バランスの崩れです。出生率の低下に伴い、単身者向け賃貸の借り手である学生や若い社会人が減少しているのです。しかし、賃貸物件の新規供給は止まりません。借り手より物件数が圧倒的に多く、部屋が余っているのです。二つ目は、ライフスタイルや価値観の変化です。調査によると、コロナにより東京では半数以上の企業がテレワークを実施しているなどテレワークが進行し、より広く快適な空間に引っ越す人が増加。通勤・通学の必要がなくなり、都心から出る人も。東京23区の人口はコロナ前の19年度は、前年比8万4960 人増に対し、20年度は同3万171人減。一方、東京都市部では、19年度は同1万3543人増に対し、20年度は同5516人増で、23区の人口減少が大きいことが分かります。

タイプ別空室率の推移

With コロナ時代の人気条件・設備ランキング

対策なくして満室なし できるところから始めよう

そこでお勧めしたい対策です。一つは、設備面の充実です。特にネット社会の今、インターネット設備の充実は必須です。無料のインターネット設備だけでなく、最近は高速インターネットの需要も高くなっています。もう一つは、入居者条件の緩和です。若者だけでなく、増加傾向にある高齢単身者や外国人労働者も視野に入れてはいかがでしょうか。皆さまの心配事は、高齢者の孤独死や、言葉や習慣の違いによるトラブルではないでしょうか。当社では、単身高齢者の「見守りサービス」加入を必須とし、緊急時にはALSOKが駆けつける仕組みを整えたり、外国人に対しては「外国人コール24」への加入を必須とし、24時間365日、言葉やマナーのトラブルに対応しています。単身者向け賃貸でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

株式会社市萬 賃貸事業部審査担当

上中 尚美

スピーディーかつ丁皐な入居審査を実麓します

「部屋を安心して貸せる相手なのか」を基準とした入居審査と、入居率アップを目指した募集対策を行う。

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