不動産経営アカデミーで情報発信 次世代の負担を減らす不動産相続

不動産の寿命は長く、次世代への相続が不可欠です。しかし、いざ相続が発生した際、不動産に関する情報が整理されておらず、相続を受ける子供たちが困惑することがあります。例えば、どのような物件を所有し、誰に貸し、契約内容はどうなっているのか。管理はどうしていたのか?特に山林や原野などの遊休地は、「相続ではじめて知った」「場所がどこかもわからない」といった方をたくさん見てきました。

次世代に負担をかけないためには、日頃から不動産に関する情報や資源を整理しておくことが重要です。例えば、企業経営では「人」「モノ」「金」「情報」の4つに分けて経営資源を分類・管理するアプローチ方法があり、この方法は不動産経営にも応用できます。不動産経営に例えるならば、「人」は取引先や賃借人など、「モノ」は不動産そのもの、「金」は運転資金、「情報」は契約書や測量図・設計図です。特に、不動産に関する情報整理は紙が主流なため整理が煩雑になりがちで、紛失が多いのが実態です。次世代が安心して引き継げるように、日ごろから情報を整理しておきましょう。

株式会社市萬
中小企業診断士 宅地建物取引士 2級ファイナンシャルプランニング技能士

山村 諭史

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