普段は必要なくても、実は重要!しっかり保管しておきたい5つの重要書類

契約書や検査済証などきちんと保管できていますか?

皆さんは賃貸借契約書や建物の検査済証など、賃貸経営に関わる書類を保管していますか?そう聞かれて、ハッとされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらの書類は、実はさまざまな場面で重要になってきます。今回は、その重要性をお伝えします。

大規模修繕、管理会社変更等 竣工図面や契約書が必要に

賃貸経営において最低限保管していただきたい書類は5つ。

①竣工図面
大規模修繕や水漏れの対応など、建物を修繕する際に必要です。また、募集の際の図面作成においても、竣工図面は必要になってきます。竣工図面がない場合や建築図面しかない場合、改めて図面を作成する必要があります。

②確認済証・③検査済証
確認済証は建築確認、検査済証は竣工検査に合格するともらえる証書です。特に検査済証は法律に適合した建物であることを証明する証書で、検査済証の有無は物件売却時や融資の際、物件価値に大きく影響します。また、用途変更時にも支障が出ます。どちらも紛失の場合は「記載事項証明書」で代用できます。

④賃貸借契約書類
賃貸借契約の書類には左記表の通り、4種類あります。これらには様々な約束事が記載されています。例えば、退去時の清掃費用をどちらが負担するかとか、ペット不可など、入居に際した細かいルールも。書類がないと、責任の所在が解らずトラブルになりかねません。

⑤建物保険証
建物保険証は火災等の災害発生時に必要です。近年ではゲリラ豪雨などの自然災害も多く、様々なリスクに備えるためにも、今一度、補償内容をご確認ください。紛失しても再発行が可能ですが、重要な書類ですから、ぜひ手元に保管しておきましょう。

保管するべき5 つの書類

必要書類はしっかり保管 次世代への引き継ぎも考慮

普段は使うことのない書類ですが、実は様々なところで必要になる書類。しっかり保管することはもちろん、次世代に引き継ぐことを考え、誰がどこに保管しているのか明確にしておくことも大切です。また、紙の書類は経年劣化で見づらくなってしまいます。早い段階でデータ化することをおススメします。この機会に、改めて各書類の有無を確認してみてください。

株式会社市萬
賃貸事業部
宅地建物取引士・2級 ファイナンシャルプランニング技能士

小野田 貴志

賃貸経営の長期安定化を目指します

築年数が古い、駅から遠い、などの理由で空室が埋まらない物件を中心に、課題解決をし、賃貸オーナーの長期安定経営を目指します。

戻る