甚大化する自然災害への備えは万全ですか?火災保険も含め事前の対策を検討しよう

甚大化する自然災害 大雨の年間発生回数も増加傾向

お盆に西日本を襲った台風7号。3日間にわたり交通にも大きな影響を与えました。台風だけではありません。気象庁によると、日本の大雨の発生件数は増加傾向で、より強い大雨ほど増加率が大きくなっているそうです。「恐怖を感じる」とされる80㎜/hの猛烈な雨が降った回数は、1980年の2倍程度に増加。入居者の安全やご自身の資産を守る意味でも、自然災害へ の備えが必要と言えるでしょう。

【全国アメダス】

ハザードマップ

ハザードマップで確認 「もしも」に備えた対策を

自然災害には事前の備えが重要です。長期的な備え、直前の準備をお伝えします。

<長期的な備え>

①ハザードマップを確認
自治体のホームページや全国の洪水や土砂災害などの危険性が確認できるサイト、「重ねるハザードマップ(下記QR)」で確認。

②大規模修繕(屋根・外壁)
定期的なメンテナンスや大規模修繕で屋上や屋根の防水など、漏水を引き起こす恐れがある箇所の修繕を実施。暴風による倒木や飛ばされた枝で被害が出ないよう、植栽の剪定もしておきたい。

③保険内容の確認
災害による修繕費用、入居者への賠償費用、一時的な収入減などに対する保証が付いているか確認。

<直前の準備>

①排水口や雨樋の清掃
排水口や雨樋を掃除して漏水を防ぐ。排水口は葉などで塞がらないよう大きめの網などをかぶせる。

②飛来する恐れがあるものの片づけ
外にある鉢植えや放置されている自転車など、飛ばされる危険があるものは片付ける。

③土嚢の準備
浸水を防ぐため、土嚢や水嚢を用意。

④入居者への注意喚起
入居者に排水口の掃除や植木などの片付けをしてもらうよう、注意喚起する。甚大化する自然災害。事前の備えで被害を最小限に留めたい
ものです。

株式会社市萬
賃貸事業部 建物修繕担当
賃貸不動産経営管理士

立田 善明

適切な修繕で建物長期活用を目指します

建物修繕・巡回を担当。建物の適切な修繕を通じて、建物長期活用を実現し、オーナーの安定した賃貸経営を目指します。

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