賃貸オーナーが知っておくべき賃貸経営に関わる6つのリスクとは?
- 賃貸経営
空室だけではない賃貸経営に潜むリスク
「賃貸経営のリスク」について考えたことはありますか?賃貸経営は長く安定した収入を得られる事業ですが、残念ながらリスクもあります。
「リスク」と聞いて、皆さんがパッと思いつくのは「空室」ではないでしょうか。確かに空室は収入に直結しますから、これは大きなリスクの一つです。しかし、不動産経営には空室以外にもさまざまなリスクが存在します。重要なのは、どのようなリスクがあるのかを把握し、事前に対策を講じておくことです。そうすることで、そのリスクを最小限に抑えることができます。今回はその具体的なリスクについてお伝えします。
知っておきたい賃貸経営6つのリスク
賃貸経営には大きく分けると6つのリスクが存在します。それぞれのリスクと具体的な内容を下記の表にまとめました。
例えば、入居者リスクでは孤独死の発見が遅れると特殊清掃に多額の費用が掛かる、募集時に告知が必要となり決まりにくくなる、建物・設備リスクでは、配管の劣化による漏水で入居者の家財が損傷し損害賠償が発生したり、避難期間の入居者の宿泊費用が発生することもあります。また、運営リスクではオーナーご自身の認知症により、賃貸借契約や更新などの契約行為ができなくなるリスクもあります。
リスクに備えることが安定した賃貸経営を支える
リスクは思いもよらないことから発生します。
この写真はオフィスビルの漏水被害の写真です。台風による大雨で、屋上にたまった水が建物内に流れ込み、全館雨漏り被害が発生しました。この被害でトータル1100万円(天井・照明など内装工事:850万円、エレベーター復旧工事:200万円、消防設備等:50万円)の修繕費が発生。しかし、保険適用で全額補償されました。
このように、リスクを把握し事前に対策を取ることで、被害を最小限に抑えることができます。10月のセミナーでは、事前対策についてもお伝えしますので、是非、ご参加ください。
株式会社市萬 賃貸事業部 二級建築士
下田 晃大
早稲田大学商学部卒業後、前職在職中に愛知産業大学通信教育学部建築学科の学位を取得。その後、株式会社市萬へ入社。「古い」「駅から遠い」など、さまざまな問題を抱えた築20年超の賃貸不動産の課題分析および満室化に向けた提案を行う。