モノの値段が上がるインフレ時代にキャッシュフロー維持のためにできること
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インフレ時代に大規模修繕費の増加が顕著
モノの値段が上がっていると実感している方は多いのではないでしょうか。今、モノの値段の上昇に伴い、修繕費も値上がりが顕著です。左のグラフを見るとわかるように、マンションの大規模修繕工事の費用は2019年から2025年にかけて26%も上昇しています。特に、2023年から2025年の伸び幅が大きく、過去最大の伸び幅になっています。
修繕費の上昇と建築費指数の推移(国土交通省・一般財団法人経済調査会資料を基に作成)
修繕費上昇の要因は多岐に渡っている
修繕費が上昇している要因には複数あります。円安やエネルギー価格の上昇による資材の高騰や人件費の上昇などは大きな要因ですが、それ以外にも、政策金利の上昇や大規模修繕の需要が増えていることも要因になっています。
今、バブル期に建てられた建物が築30年を迎え、配管工事や設備交換の時期にきています。しかし、人材不足もあり、工事会社を確保することが難しくなっています。そのような状況の中、施工会社がより条件の良い事業を選ぶケースも増え、価格が上昇しているという現状があります。
今後の価格上昇を見据え、前倒しでコストを抑える
修繕費の増加はキャッシュフローの悪化につながります。そして、修繕費の上昇は今後も続くと予測されます。少しでもコスト増を抑えるためには、「前倒し」で取組むことです。「今やるべきか迷っている」「1〜2年後には実施しないといけない」そのような修繕があるのであれば、後ろ倒しにせず、早めに実施することをおすすめします。
特に、防水工事、外壁工事、給排水管工事、設備交換(エアコン、給湯器、ポンプ等)などは先送りにすることで工事費用が膨らんだり、被害が大きくなり追加コストがかかったりします。実際、設備メーカーからは価格改定のお知らせが頻繁にきています。ぜひ、築年数や劣化度合い、修繕計画などを確認し、優先順位を決めて取組みましょう。安易に前倒しすると、長い目で見たときにコスト増になる可能性があるので注意が必要です。何から始めればよいかお悩みの場合は、ぜひ、ご相談ください。

株式会社市萬賃貸事業部 宅地建物取引士
上地 真子
築古物件の満室経営をサポートします
「築年数が古い」「駅から遠い」など、さまざまな問題を抱えた賃貸不動産の課題を分析し、満室化に向けた提案を行う。