賃料相場が上昇局面にある中、オーナーのとるべき対策とは?
- 賃貸経営
これまで賃料は経年とともに下落していくのが当たり前でしたが、現在、賃貸市場は賃料の上昇局面にあります。ただし、その状況は物件によって様々で、大きく上がっている物件、緩やかに上がっている物件、中には上がっていない物件もあります。
賃料上昇につながる要素は①エリア、②広さ・間取り、③構造・設備です。これら賃料アップが見込める要素を備えた物件については、適切な対策を打ち、適切なタイミングで賃料改定を行うことが重要です。
ぜひ、このチャンスを逃すことなく、ご所有不動産の賃料を上げ、収益を増やしてみてはいかがでしょうか。
エリア×構造・設備×広さ・間取りがポイント
賃料上昇は先に述べた3要素が相互に関係し合って決まります。
エリアでは都心に近づくほど、アパートよりもマンション、単身者向けよりもファミリータイプの方が賃料が上昇しやすい傾向にあります。また、セキュリティや宅配ボックス、システムキッチンなど入居者ニーズの高い設備のある物件、部屋数よりも広いLDKのある物件などは高めの賃料でも成約しています。設備や間取りなどは改良工事を行うことで対応可能です。ただし、物件によって重視するポイントは異なります。当社では物件に合わせて基準を作成し対策を実施しています。
賃料アップのタイミングは新規募集と更新時
タイミングとしては新規の募集時と更新のタイミングが基本となります。
新規契約時はその時点の相場で募集することになるため、場合によってはこれまでの賃料から大きな値上げが可能になります。更新時の場合は、元の賃料に基づいて値上げ額を決定していくことになります。借主様の合意が必要になることから新規賃料に比べると上がり方は緩やかになることが多いでしょう。
新規募集時の賃料設定のポイント
①現賃料と相場賃料との乖離を調査
②賃料上昇エリア(都心など)については思い切ったチャレンジ賃料を設定
※状況を見ながら下げることも可能なため高値成約が望める
③通常エリアについてはエリアの上昇率を参考に設定
契約更新時の賃料改定のポイント
①入居者への早めのご案内(4カ月前)
②借主の経済状況に合わせた段階的な値上げ
※賃料帯により可処分所得が異なるため、特に低額賃料層に配慮
③古くからの入居者に対するケア
入居時の高い賃料、室内の劣化に対する要望がある可能性あり
賃料アップの成功事例
当社で実施した賃料アップの事例をご紹介します。物件によっては立地のポテンシャルのみで賃料アップが可能です。また、そこまでの立地でなくても、改良工事によって物件を入居者のニーズに近づけることで高値賃料が実現できます。ぜひ、物件に合わせた対策を検討しましょう。